カイン・カンパニー 西洋風モチーフのカイン・バンジャン(腰布)は、オランダ東インド会社の会社(カンパニー)の部分をとって“カイン・カンパニーの更紗”と呼ばれています。
このバティックはジャワ島で染められた布で20世紀前半のものと思われます。
洋服を着た男女は演奏したり歌ったりしているようです。
蓄音機とレコードが空間を埋め、音楽が聞こえてくるような楽しい雰囲気です。
チャップと呼ばれる型押しとチャンチンと呼ばれる手描きを併用したコンビナシと呼ばれる技法で染められています。
裏側にもロウを置いて染めているので地色のベージュがきれいに残っています。
両端には鋸葉模様がありますが、色調は異なります。
一方は赤でもう一方は黒です。
二通りに着られるように染め分けています。
●サイズ:幅101cm x 長さ234cm 【ご注意】中央部分に一ケ所1cmほどの裂き傷があります。
そのほかは目立つ汚れやダメージは見られず大変良い状態です。
使用されないで未使用のまま保管されていましたが、長い年月を経た布のため慎重にお取り扱いくださるようお願いいたします。
2つ折りの状態で撮影しています。
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